水に燃え立つ螢

『何しに来たんだよ』


どうでもいいから、とにかく薬を飲みたかった。

早く、寝たかった。



病院でもらった睡眠薬を1錠飲み、そのままベッドに潜り込んだ。

効き目を実感する程、すぐに寝付けなかったが、目を瞑って落ちるのを待った。











「凛ッ!!」


突然の大声に脳が起きた。


重い瞼を無理に開けて、


『声』を見た。


「な…んだよ…」

「鍵ッ!!開いてんじゃねぇかッ!!」


そう言えば流星が出て行った後、鍵かけ忘れてたな…。


「呼んでも起きねーしッ!!」

「んなデカイ声出さなくても聞こえてるよ…」

「台所に睡眠薬あるしッ!!」

「うるせーってば」

「俺は…俺は心臓止まったぞッ!!」



体を起こした。

あまりにも流星が煩くて、眠気が飛んだ。

「何時なの?」

「8時だよ!!朝の!!」



結局寝ていたんだ。


薬を飲んだせいか、寝過ぎたせいか、身体が重い。

とにかく水分を欲していた為、冷蔵庫を開けるが何も入っていなかった。


「…んだよ」

ふてくされて、冷蔵庫を足で閉めた。