水に燃え立つ螢

私は、離れざるを得なかった流星との人生を、それでも大切に感じていたし、また、後悔の欠片すら持ち合わせていなかった。

自分以外の幸せを願ったり、会えない人を想い続けたり、今までの私にはない感情が、時々私を困惑させる。

完璧に強い夜なんて、殆どなかったのだ。


「強くなったの」


そう言ってみせたけれど、本当は縋り付いてでも離れたくはなかった。流星が幸せでいてくれること、それが唯一自分が幸せだと言える確かなこと。


母が生きていたら何と言うのだろう…。


「馬鹿ね」


なんて笑われそうで、母が恋しくなる。



流星の血が、新しい命に流れていて、私の残りの人生は『守ること』だけだった。

愛なんて…と笑った自分が、愛を教える。
決して、愛に飢える思いはさせない。


それが、私の生きた証になる。




そして、喜びへと変わる。



星は常に私を照らしていた。