水に燃え立つ螢

あの日

あの駅で


俺は凛の足音を聞いた


追いかけてはいけないと

足音を聞きながら思ったが


本当は

追いかけて

抱き締めて


「離れるな」




言ってやりたかった



俺が

あの凛を苦しめるなんて


俺の中じゃ

ありえない筈だった




俺が




凛を手離すなんて…





アイツは

最後まで俺を気遣っていた


アイツは

俺と出逢って幸せだったのか…?




なぁ…凛

お前は幸せか?



一人で

泣いてねぇか…?