水に燃え立つ螢

時任に促されて、私は湯船に浸かった。勿論、時任も一緒だ。
二度目のSEXを残している時、時任はやたらと肌に触れてくる。
時々、鬱陶しい気分になるが、今更拒むのも面倒なので、時任のテンションに合わせていた。

背中から手を回し、私の顎の前で手を組む。


左手に指輪が光る。


『私は愛人かぁ…』



罪悪感の欠片も、持ち合わせていなかった。


私から連絡したことは、一度もなかったからだ。




時任に身体を洗われ、タオル一枚を纏った。


『分かってる…時任は一度で済まない』



ベッドに座った時任が、手を伸ばして私を掴んだ。

やけに糊の効いたシーツ。快感が私を飲み込むまで、シーツに擦れる肌の方が、気になって仕方がない。

一度目と違い、丁寧な愛撫。

キスは柔らかい。


ふと流星を思い出した…。
あの、階段でのキスを。


「凛ちゃん…好きだよ」


時任の声で、時任に抱かれていた自分を思い出した。



「挿れるよ…」



時任が入ってきた時、全てが飛んだ。

時任の腰のリズムに、声が漏れる。


我慢できない。


またあの波が来た。


「イク…」


「僕もイクよ…」



二度目の長いSEXが終わった。



時任に抱かれる理由…。


全てがこの快感だった。



何の自慢にもならない。



だが、どうにもならない。