Another Episod by………




どうせヴァリーフォージに
追われる身になるなら
あの時強引にでも
こいつを引き留めていれば
良かったのか?
3年前、
いつまでも繁華街跡地で
張り込みなんてしてないで
走り回って探すべきだった。



過去の後悔ばかりが
渦巻いていた。



「イセルナ………おかえり」
「ただいま……」
「大人になったな。
チビだけど」
「うるさい。
ゼファはなんか老けたね」
「苦労したからな……」
「そっか………。
でも…でも………
やっぱりゼファだぁ……」



さっきまでの不安が
不思議となくなっていく。
すべてが吹っ切れたように、
イセルナの気持ちに答えるように、
もう逃げ出す事のないように。
強く抱き締めた。
この瞬間を
どれ程待ち望んだ事か……。



もう長い間
閉ざしたままだったであろう
この体を
壊してしまわないように……。
でもそんな自信はない。
無理だ。
その壊してくださいと誘う
濡れた瞳に敵うわけがない。
愛する女に
『もっと、もっと……』と
せがまれて拒む男が
居るわけがない。
物凄い早さで降水が襲う。
次から次へと溢れ出して
止まることを知らない。
肌に刻まれる快楽が懐かしい。
必ず答えてくれるその声は
切なくて少し悲し気で
以前より増して甘く
そしていやらしい。
彼女の姿は別人で
まるで誰だかわからない。
それはかつて見た少女ではなくて
大人の女へと成長した
少女の姿だった。