Another Episod by………




『ちょっと近くまで
出かけて来ます。
ちょっとだけ帰りません。
心配しないでください。
あと、
探さないでください』



シュライクの家に着くなり
見せられた物は
アホみたいな文章の
書き置き的な手紙だった。



「なんだこの頭悪そうな手紙」
「1週間前イセルナが
書き残した置き手紙です」
「確かに。
これはイセルナの字だ。」
「これを置いて突如消えました」
「それはいいとして。
説明してもらおうか!?
なんでお前の家に
あいつが書き置き
してくんだよ!?」
「数か月前からあいつ
居候してましたから」
「お前ッッ!
人の女を………ッッ!」
「シュライク!
そういう事を言うのは
きちんと説明してからに
しなさいよ!」
「キルティ………」
「……お前……
いいご身分じゃねぇか」
「だからきちんと
最初から話を聞いてください」
「いいわ。
あたしが話すから」



このキルティって姉ちゃんが
説明するには、
数か月前のある雨の日の夕方、
いきなり大きな物音が
家の前でしたもんだから
驚いて外に出て様子を
見に行ったらしい。
すると家の前に1人の
短い黒髪の女の子と
でっかい剣が転がってたらしい。
しかもその女の子は
すでに解体された
ヴァリーフォージの軍服を
見に纏っていた。
おかしいと思いつつも
雨の中外にずっと
置いとくわけにもいかず、
部屋に入れた。
出先から帰ってきた
シュライクにそれを見せると
この軍服は工作員の物だと
言っていた。
だが、
工作員でこんな奴は
見たことがないと
きっぱりと言い切った。
通行証さえあれば
身元はわかるのだが
その女の子は剣以外
何も持っていなかったようだ。
女の子はそのまま何日も
眠り続けた。
ある日突然女の子が
目を覚ましたかと思うと
いきなりフレンドリーに
話し出し、
その姿はまるで
生前のアンザックの様
だったという。
シュライクが
「………イセルナ?」
と聞いたら、
「その他に誰がいんのよ!?」
と鋭く突っ込みを
入れてきたそうだ。
いかにもあいつらしい。