GPSがあれば
今アレクトがどこでどうしてるか
わかるんだけどな……。
そんな物すら
なくなった時代だ。
約1年はこの緊張感の中
生活しなきゃならないのか…。
繁華街跡地で張り込みながら
ずーッと無駄に考え事をしていた。
張り込みを始めて1週間。
デュランダルも
それらしい女の子も
何も見つけられずにいた。
「こんな事なら
俺も地下研究施設に
行けば良かったな………」
張り込みとは暇なもんだ。
昔はよくやっていたが
それなりに緊張感が
あったからな。
暇だと思う余裕もなかった。
「ねぇー、
お兄さん毎日この辺に
居るよねぇー?
逆ナン待ち?
あたし遊んであげても
いいよぉー??」
「………………」
「ねぇー、
暇なんでしょー?」
「………………」
「ねぇー………
なんとか言ってよぉー!」
「……うるせぇな!
俺は暇じゃねぇんだよ!
大忙しだッッ!
話しかけてくんな!!」
「きゃー!
恐いぃぃぃー………」
「クソッッ…………このご時世で
よくやるもんだな…」
「相変わらずですね」
「……?
お前は……シュライク…だったか?」
「お久しぶりです」
「あぁ…。
あんたよく生きてたな」
「自分でもそう思います。
ゼファさんヴァリーフォージから
追われてたんですね…」
「まぁな。
色々あってな……」
「こんな所で
何やってるんです?
暇そうですね」
「暇じゃねぇッッ!
張り込みだ張り込み!」
「……張り込み?」
俺って…そんなに
暇人に見えるのか………?
この場面で何回
張り込みって言った?


