もう終わりだ……。
ヴァリーフォージを敵に回して
外には得体の知れない
神族の送り出した
死神みたいなので
溢れかえってる。
「……ゼファさん」
「?
お前は………」
「Sクラス第8部隊シュライクです」
「Sクラス……エリートに
昇格したのか…?」
「……はい。
すみません……
遺体の回収に当たりましたが…」
「あぁ……。
見つからない方が
あいつにとっては
幸せだったかもしれない」
「見つからないの
知ってたんですね…」
「………………。
あぁ…」
「じゃ、
俺達もう行くわ……」
「………あ!
これを……」
シュライクが差し出したのは
血塗れになった
イセルナの通行証だった。
「現地にこれだけが
残されていました」
「………これだけか?」
「……?
はい、これだけです」
「剣はなかったか?」
「それは見てません」
「そうか。
わざわざ悪かったな。
……アレクト、
行くぞ…………」
「えッッ!?
オイ!
ちょうど待ってくれよ!」
シュライクから受け取った
通行証を握りしめて
足早に本部を後にした。
恐らくもうここには
戻って来ることはないだろう…。
「ゼファ!
なんなんだよ急に!」
「………もしかしたら
生きてるかもしれない」
「え?」
「剣と一緒に
居なくなってるんだぞ?」
「そりゃ……
誰かに盗まれたり
されてるかもしれないだろ?」
「いや。
それはない。
あれを使える奴は
まずいないだろう。
その前にあの旧式の剣を
盗もうという奴が
居ないだろう。
よっぽど物の価値を
わかってる人以外はな……」


