Another Episod by………




家へ戻って
父さんの帰りを待った。
お兄ちゃんと2人だと
何をしゃべっていいのか
わからない。
普段2人で家に居ても
たいていお互い勝手なことやって
会話なんてない。
でも今日はいつもと違う。



「なぁ……」
「ん?」
「お前どうする?」
「何が?」
「合格………だってよ。
俺達………」
「わからない。
だってあたしお兄ちゃんと違って
まだ学生だもん」
「そうだよなー」
「お兄ちゃんは?
どうするの?」
「正直毎日退屈すぎて
仕方ないんだよ。
ここ何年も、
ずっとおもしろい事がないか
探してた。
俺達みたいにそれなりの
教育を受けた人間は
みんな決まって軍に入る。
当然メンツは学生時代と
変わらない。
そんなのつまらねぇ。
もしかしたら昔から
決まってたのかもな………」
「…………?」
「俺がこの剣を手にした時から。
不思議としっくりきたのを
今でも覚えてる。
その時から進む道は
決まってたのかもしれない」
「お兄ちゃん……
それじゃぁ……」
「俺は行くよ。
あのおっさんについて行く」
「本気?」
「あぁ」
「父さんにも
そうやって言うの?」
「親父は反対しないだろ」
「………………」



このあと父さんが
帰って来るまでの数時間、
あたし達は
一言も交わさないまま
時間だけが過ぎていった。