「…………と、
いうわけだ」
「おい。
それとアンザックと
どういう関係があるんだよ?」
「アンザックから
聞いてたんじゃないのか?」
「確かに同じ組織には居たが、
俺達アンザックとは
ほとんどと言っていい程
関わりがなかった」
「そうだったのか。
なら知る筈もあるまいな。
アンザックは俺の腹違いの弟だ」
「「……………!?」」
「ちょっと待て……。
頭が痛い……」
「落ち着けゼファ!」
「私としては最初は
実に信じがたかったが、
まさかあんな形で弟と……」
「もういい……。
こっから先はうちの問題にも
引っかかる………」
「あぁ、
すまない……。
で?
ここまで家族総出で
イセルナはいないのか?
もう年取ってだいぶ
鈍ってるんじゃないのか?」
「…………ゼファ…」
「せっかくだが
イセルナとはもう会えない。
14年前すでに他界した」
「なんだと!?」
「嘘ついてどうする」
「それはすまなかった…。
子供達の前で…」
「構わない」
しばらく沈黙は続いたが、
沈黙に耐えきれなかったのか
アレクトが口を開いた。
「で、
ロンヴァルディア騎士団御一行様は
どんなご用件で
こんな遥々遠くまで?」
「あぁ。
そうであったな。
先日アークティクへ
アルトルーシュカから来た人間が
数名程いた。
彼らからアルトルーシュカの状況は
ある程度聞いた。
治安が悪い中、
兵士の数が足りず、
暴動が抑えきれぬ状態だと。
尚且つ復興が遅れているとな。
アルトルーシュカは今は亡き弟、
そして…………
我が弟子イセルナが
長いこと住んでいた
土地だからな。
少しは役に立てぬだろうかと
今日に至った。
どうだ?
悪い話ではないだろう?」
「個人的にはな。
けど、
俺達だけの判断じゃ
どーにもなんないね。
軍の人間じゃないし」
「その心配はない。
話は全部聞かせてもらった」
「シュライク?
いつからそこに?」
「騒ぎが始まってすぐだ」
「貴殿が軍の人間か?」
「はい。
総括のシュライクです。
あなたがアンザックの………」
「アンザックと面識のある方か?」


