Another Episod by………



お兄ちゃんが家に居ない時は
必ずクレイトの家に居る。
クレイトは幼馴染みで、
あたし達は小さい頃
父さんが仕事で家を空ける日は
よくこの家に
預けられたりしてたから
何かあれば
一番行きやすい場所だった。



………………何これ?



クレイトの家へ向かう途中、
もの凄い人だかりがあった。



「この大陸の長はどこにいる!?」



大声を上げる中年の男。
見た事のない服装。
他にも数名の男を
引き連れている。
この大陸の長?
知るかよ……………。



「なんだなんだなんだッッ!?
誰だあのおっさん!?
キチガイか!?」
「……………………」



もう数日聞いていない
耳障りな声が
背後から近づいてくる。



「この大陸の長?
そんな奴いんのか!?
………なぁ!?
ライアー!」
「来ないでよ。
せっかく他人のふりしてたのに」
「まぁおもしろそうだから
見物してよーや!」



ザワザワと人が増えていく。
そんな中2人の中年男が
大声を上げた男に
近づいて行った。



「悪りぃけど、
今この大陸に長なんて
存在しねぇッッ!」
「まぁ、
仕切ってんのは
軍の人間だけどねー」
「ならばその軍の人間に
取り次ぎ願おう」
「さぁ?
あんたらみたいな
得体の知れない人間、
相手にすっかなぁ?」
「まずは自分らの
正体明かしたらどうだ?
異国から来たんだろ?」



「あのバカ親父………」



喧嘩を売りに行った
物好きな中年男は
言うまでもない。
父さんとアレクトだった。



異国………。
その言葉が出た瞬間
更にざわめきが大きくなる。



「いかにも!
我々はアークティク大陸から
やって来たロンヴァルディア騎士団。
私が団長ブレダ=ハークネスだ!」
「「ハークネスッッ!!」」



父さんとアレクトは
ハモりながらなんだか
驚いていた。
それはどーでもいいんだけど
あの人達の着てる服、
どっかで見た事あんだけど。