それからまたしばらくしてイセルナは意識を取り戻してシュライク達の家を飛び出して行った。月影島へ向かい、 ライアット兄貴の遺骨を集めて 親父の元へ届けるのにセヴァーンへ向かった。見つからないように後をつけ、俺と同じ成仏できないライアット兄貴の姿を拝み、親父やブレダ兄貴の元気な姿もきちんと確認した。みんな生きてる時に会いたかった人達だ。


元気になったイセルナは、生前の俺を見てる様だった。けどそれが、俺とイセルナが今もまだ生きているという何よりの証拠だった。



━━━エリシャ!

━━━ん?

━━━もうなんにもする事ねぇや。

━━━そうだね。待ってたよ。

━━━………え?

━━━アンザックの『お仕事』終わるの待ってた。

━━━ははッ!悪かったな付き合わせて!

━━━いいの。ずっと一緒に居られたから……。



さて。そろそろ長期休業に入るか。18年しか生きられなかったけど、もう何も後悔はない。生きるも死ぬもすべて 俺の選んだ道だ。 お前らは俺達の見る事のできなかった未来をしっかり目に焼き付けこれからもしっかり生きてけ!そしてまたいつか会おう……。



……END……