誰かこっちへ歩いてくる足音が聞こえた。


━━━あッ!シュライクだ!

━━━…………? シュライク……。


シュライクは当然俺等が居ることには気付かず家の中に入っていった。


あいつらは戦が終わった後も離ればなれにはならなかったんだな……。喜びは大きかったが、少しばかりあいつらに対して羨ましく思った。そして、置いていかれてる様で寂しくも思った。


あれから7年………か。シュライクは俺よりも年上になってしまった。さっき見たあの後ろ姿が忘れられない。大きく逞しくはあるが、たくさんの悲しみを背負い、今にも折れてしまいそうな感じがした。あいつにも悪い事したな……。


━━━おいエリシャ!俺達はもう手を引くぞ!

━━━えッッ!?せっかくイセルナ見つかったのに!

━━━あとはあいつらがなんとかするだろ。傍にいたって俺達にはもう何も出来ない。運良くあいつらの家の前で寝てくれてよかった。生きてる事を確認するまでが俺の仕事だ。それに今のあいつは俺でもあるからな。自分の生存の確認も出来てよかったわ。

━━━アンザック………。