Another Episod by………

しっかし、なんだよ!あいつじゃ話になんねぇと思ったらそうでもないじゃん。結構結構!……………大人になったよな。不真面目なだけあってみんなは認めねぇけどな。けどあいつはもう1人でも大丈夫……かもな。



部屋へ戻る途中、廊下で節操無し………じゃねぇ、ゼファ?がいた。 考えてみりゃこいつとはまともに話した事なかったよな?たぶん。すれ違い際にちょっと声かけてみた。



「ゼファさん」
「あ?」
「どーも。いつもうちの妹分がお世話になってるようで」
「それはこっちの台詞だ」



なんだこいつ………。妙に威圧感があるな。 少し声かけて後悔した。



「あんたそんな呑気に廊下歩いてていいのか?」
「廊下歩いてちゃ悪いか?」
「イセルナ、もう明日ですよ?」
「は?何がだよ?」



はッッ!?まさかこいつ知らないんじゃねぇだろうな!?



「聞いてねぇんすか?」
「だから何がだよ!?」
「明日イセルナ、リシャールに発ちますよ?」
「何ッッ!?俺聞いてねぇぞ!?」
「やっぱり………」
「なんで俺が知らねぇでテメェが知ってんだよ!」
「俺だって人伝いだよッッ!だいたいあんた同じ工作員だろ!」
「………イセルナここ何日か任務に出てていねぇんだよ」
「………そうか。じゃあなんでシュライクが
知ってたんだ?………まぁいいや」
「……………」
「あんたは行かないのか?」
「俺は別件で重要な任務受けてるから戦には参戦しない」
「あらそう。………俺も明後日リシャールに発つ。あんたもわかってるだろ?リシャールがどういう場所か」
「バカにしてんのか?」
「してねぇし」
「………もうすでにリシャールへは工作員が1人行っている。全く音沙汰がない」
「やっぱりそうか。なぁ………。あんたは止めないのか?」
「何を?」
「イセルナがリシャールに行くのを」
「止めてどうする?」
「………帰って来ないかもしれないんだぞ?」
「止めたとこであいつがそれに応じるとでも思うか?」
「いや、思わねぇ………」