アストライアは昔
封印されたままの場所に
イージスが盗み出すまで
有り続けてたんだよ。
まぁ流れはこんな感じで、
結論を言えば
イージスが優秀な
技術者だった事は確かだ。
ホムンクルスを造る技術、
遺伝子操作技術、
封印を解く鍵、
すべて奴の……いや。
あの家系の持ち物だった」
「だから出来て
当たり前……か」
「でもアストライアを
悪用しようとしたのは
あいつの意思だった…。
それは許される事ではない。
たまたま試作品として
造ったイセルナがあまりにも
優秀なホムンクルスだった為に
後々イージスは後悔した。
もっと耐性のあるホムンクルスとして
錬成すればよかったと。
けどそれは仕上がった後では
すでに遅かった。
本来ならあの時点で
イセルナという彼の作品は
消滅するはずだったが
諦めきれず、
たまたま瀕死の傷を負った
兵士の心臓を移植した。
それも彼の実験の1つだ。
ホムンクルスに人間の臓器を
移植する事は可能かどうか。
可能だったが
耐性は上がるどころか
逆に下がってしまったと
いうわけだ。
うん。
自分で調べておきながら
こんな事言うのもなんだけど、
あまり正直
知りたくなかった事
ばっかだったな。
すまない。
聞かない方がよかったか?」
「………これから
どうすればいい?」
「どうって?」
「イセルナにすべて話すべきか?」
「それはお前が考えろよ」
「そうだな……」
確かに。
アレクトの言う通りだな。
驚くとか
ショックを受けるとか
そんな次元じゃねーし。
知りたかった事は
知りたくなかった事。


