Another Episod by………

「………………。
……それは……」
「仮に深い傷を負った場合、
出血を止める事ができない。
傷も塞ぐ事ができない」


イセルナの事だ。
自分ではもう変化に
気づいてるはずだ。
何故俺に言わない?



「でも……
イージスばっか悪く
言えねぇよなー」
「ん?」
「だって、
イージスがイセルナを造らなきゃ
お前達は出逢わなかったわけだ。
俺達だって関わり合う事なんて
なかったわけだ。
何よりもファルクスだって
居なかったわけだろ?」
「………………」
「だけど、
マジで何があっても
おかしくない。
一度死んだ……
それが一番の原因だ」
「…………………」
「あと、
最近反ヴァリーフォージ派が
やけにちょかい
出してくるからな。
ホント怪我には気を付けろよ。
怪我しない事が唯一の
延命処置だ」
「………おい」
「何?」
「そんな事全部
どうやって調べた?」
「そうだな。
証拠なしでお前が
信用するわけないよな。
まぁこれ見ろよ」



アレクトは自分の
仕事部屋の扉を開けた。
そこには山のように
紙の束が積み重なって
部屋のほとんどを埋めていた。



「なんだこの紙の山は?」
「イセルナに関して
調べたもの全部だよ」
「…………ッッ!?
これだけ調べるのに
どれだけかかった?」
「3年。
ファルクスが生まれて
少し経った頃からだ」



たった3年でこんなに………。
アレクトは簡潔に調べた事を
話し始めた。