「あぁー………
あの可愛かった
シュライクちゃんとキルティちゃんも
人の親になるのねぇーッッ!
しばらく見ないうちに
大人になったなぁー!
産まれたら何お祝いに
あげようかしらー!?」
道中楽しそうにイセルナは
話していたが……
うん。
なんか………
孫の誕生を待ちわびる
ばあさんの様だ…。
「……楽しそうだな…」
「だって楽しいじゃん!
まだ気が早いかなぁー!?
そんな事ないよねぇーッッ」
ふと疑問に思った。
イセルナは人間じゃない。
でも確実に人間と変わりない
性質を持っている。
それなら人間と同じ様に
生殖機能は備わっているのか?
………何よりも
人間との交配は可能なのか?
どうなんだ?
過去に何度も若気の至りで
やらかした事はあったが
………何もなかった。
昨夜は………大変な事をした!
イセルナはそういう事
考えた事あるのか?
まぁ……女の子だからな…
考えないわけ
ないだろうけどな…。
こういう事
考える様になった俺も……
大人になったなー!
「どしたの?
ボーッとして」
「なんでもねぇよ」
「人が死んでくとこは
たくさん見てきたけど
人が生まれてくるのって
あたし見たことないんだー!
だからすごく嬉しいの。
しかも身近な人でしょ?」
「まぁ……そうだな。
言われてみれば……」
「……ねぇ」
「ん?」
「あたしって……」
「なんだよ」
「やっぱいいや。
言うのが恐い…」
「そこまで言っといて
言わないのかよ?」
「だってあたし
人間じゃないんだよ?
人間が普通に
子供を産んで育てるって事、
あたしは人間じゃないから
できないかもしれない」
自分が今思った事
見透かされた様な気がした。
「普通の幸せ
あたしは手に入れられないかも
しれないじゃない?」
イセルナは少し寂しげな
顔をして言った。
「悩む前に試してみれば
いいんじゃないのか?
まさかその辺のデータは
イージスも残して
ないだろうからな。
俺も見てないし」
「試すって…………」


