「先週くらいに、急に転校してきたらしいですよ。美人だから、すぐに皆名前とか覚えちゃって」

自分もその一人なんですよと、その男子生徒は屈託なく笑った。

成程。

確かにあの大人びた雰囲気なら、同年代の生徒達の憧憬の対象となっても不思議じゃない。

だが…。

俺は人知れず舌なめずりする。

お前らガキに、あの女は勿体無い。

曽根崎伽羅子は俺が貰う事にしよう。

いつものように甘い言葉で手なずけて、ねっとりたっぷり嬲るように味わった後、飽きたらボロクズのように捨ててしまえばいい…。