伽羅子

道具を一通り揃える頃には、日も落ちていた。

目撃者が絶対にいないとは限らない。

迅速に仕事を終えたい所だ。

足早に生徒指導室に戻る。

すっかり暗くなった生徒指導室の中。

灯りをつけると。

「!!」

ソファに横たわっていた筈の伽羅子。

その遺体が、忽然と姿を消していた…。