キミのヤキモチ



ユウの方へ視線を戻すと、相変わらずキョトンとした目で座ってる。

ま、今まで通りゆっくり進めばいいか。



「ユウ、これ」

「あ…」



オレがポケットからあのぬいぐるみを取り出すと、ユウは微笑んでそれを受け取った。



「でかい方はさすがに学校まで持ってこれなくてさ。今度渡すから」

「ううん、これがいい。亮くんにもらったやつの方が嬉しいから」

「え…、そ、そう?」



きゅ〜ん…


やっぱり、超可愛い。



「あれもピンクの星背負ってたから、きっと亮くんの願いも叶うよ」

「おぅ、そうだな」



……え、いやいや。もう叶ってるつもりなんだけど。

ユウ、わかってる?オレたち、一歩進んだはずだよな?



大丈夫なのかぁ?





結局、なぜかあの店員からオレが買い取ったようになってるでかいぬいぐるみは

この先恋愛のお守りとして、オレの部屋に住み着くことになった。

そして毎日



「付き合ってたわけでもないのに、軽々しく抱きついたりしてたこと謝ります。だから、オレとの関係が今までとは違うんだってこと、ユウが早く理解しますように!」



オレの恋の経過を、見守ってくれている。



「別にこのままでもいいって思ってたけど、年内に、せめてあと一歩…」





ひとつ叶うと

人間は意外に贅沢



にゃー





*END*