キミのヤキモチ



もうすぐ、雪が降るのかな。

校門前の大きな木は、もうすっかり葉が枯れ落ちてる。



「なんか早ぇ〜な…、一年て」



春。賑やかに騒ぐ女子たちの中に、みんなの話を聞きながら愛想良くうなずくユウがいた。

慣れない雰囲気の中で。オレはユウと目が合うたびにどことなくソワソワして。

詩織やタケルをきっかけにして近づいた距離に、気持ちを誤魔化しながらも、ひそかにいろんなユウの仕草を眺めてた。



小さいくせに、リアクションは誰よりも大袈裟で可愛くて。

「亮くん」て遠慮がちに呼ぶ声には、今でも毎回ドキドキするんだ。



夏になれば、オレが出すちょっかいにもユウが声を出して笑って。

二人でアドレスを交換した時には、初めて送られてきたメールを、たいした内容でもないのに絶対消えないようにってロックをかけて保存した。

一緒についてる絵文字に、何か意味があるんじゃないかって頭を抱えたり。

そんなことも、とにかくユウの気持ちがすごい気になるからで。



気付いた時には、オレの中はユウでいっぱいだったんだ。