「今日の帰りも一緒で大丈夫だよな?」
行く所があるわけでもないけど、だいたいは一緒に帰ることが普通だったオレたち4人。
それでも今日はなんとなく心配で、オレは少し声を抑えながら詩織に問いかけた。
何があっても、この関係が崩れることは無いだろうって思ってたけど
「今日ユウは用事あるからって先帰るみたい」
「え、用事って何」
「別に何でもいいじゃん。絶対一緒に帰るって決まってたわけじゃないんだから。今更いちいち用事の内容まで伝えないでしょ」
「そ…うかもだけど」
なんか、オレって毎日の全てが当たり前のことみたいに感じてたみたいだ。
たしかにオレたちは友達同士だけど、それぞれの細かい事情までは入り込まないし。
でも…
すごい、気になるだろ。
放課後、みんなが教室を出て行く合間から、オレはユウの後姿を追いかける。
どんな用事があったって構わないけど、たまたま一緒に帰れない日があったっていいんだけど
先週のことだけでも、やっぱり謝っておきたくて。
それと
「ねぇ、亮。私たちが付き合ってるって振り、別にもう続けなくていいんだよね。どうせユウが見てるわけでもないし、なんか疲れるし」
「あ、うん…。もうやめる」
「ふふん、当然だよね」
嫌味に笑いながらも、あきれたように手を振りながら通り過ぎていく詩織。
オレの内面まで全部知られてるみたいで、ちょっと恥ずかしい気もしたけど、こんな友達がいるから毎日が楽しくもあるんだ。
「ま、頑張ってください」
「タケル…」
うん、詩織との事も、違うんだってちゃんとユウに話す。
そして、そんなことしちゃったオレの、ガキみたいな理由も。

