ハァ…ーーーっ
家に帰って、自分の部屋には不釣り合いなぬいぐるみを机の上に置く。
届け損ねたでかいやつと、オレの取った小さいサイズと。
「そんな目でオレを見るなっつーの」
その間抜けな猫は、潤わしい瞳を輝かせてオレを見続ける。
重そうな星を背中に背負って…
そうだ、そうだ。
たしかこの猫は、みんなの願いを叶えるために星をおんぶしてるんだって、ユウが言ってたのを思い出した。
とくにピンクの星は、恋の願いを叶えてくれるんだとか言って。
それでその色のシールを、ノートに貼ったりしてたんだ。
「おまじない」
嬉しそうに笑いながら言ってたっけ。
首を傾けて、ちょっと照れながら大事そうにそのノート抱えて。
その仕草がすごい可愛くて、オレはバカみたいに、当然その相手はオレなんだとか思って得意げな顔してた。
おまじない…
叶うって信じてるから、やるんだよな。
それなのに、自分の友達とその相手が付き合ったとしたら…?
オレだったらすごいショック。
じゃあ今までの良さげな雰囲気はなんだったんだって、逆にキレそう。
ユウは…
ユウはどうだったかな。
やっぱり、ちゃんと謝らねーと。

