「先生、」




女子の大群からあたしの元へ来た





「大丈夫?」








「大丈夫よ」




「足…」





「あぁ…」




そう言うとあたしの荷物を机におき、しゃがんだ




「保健室」




「え…いや、大丈夫」



「早く」





仕方なく体を預けるとヒョイと持ち上げて


荷物を持って教室を出た








狭山くんの背中は広くて温かくて落ち着いた









保健室につくと、あたしをベッドに降ろした







「立場逆よね…あとは自分でやるから」




「やる」






「いいってば!」




立ち上がって狭山くんを止めようとした












けど、あたしの体は狭山くんの腕の中

















「ちょ…狭山くん」










ギュッと強く抱きしめる