「―・・でさぁ・・・しゅ・・ん うちの話聞いてる?」 「―風間、お前は・・・・・」 「流花でいい・・・ キスして」 誰もいなくなった教室が夕日の光でオレンジ色にきらめく。 紗裕と気持ちが通じ合った時の光景 紗裕の照れた顔、 優しい笑顔が頭をよぎる。 静かに近づいてくる風間の唇を避ける術を俺は知らない。 重なった 何も感じることのない唇 鳴り響く電子音の鐘が 耳に残る。