「お母さん・・・」


今にも泣きそうな紗裕の声。

そして、風間からの説明。

やっと分かった。

あいつが誰を待っていたかが。



市原と養護施設に走って行った紗裕が心配で仕方なかった


と同時に拳に力が入った。


「ちょっと浅野君っ
どうしたん?!何怒ってるん!」


?!


「あっわりぃ・・・あいつが今まで隠してたって思うと・・・」


俺は彼氏だろ?
全部一人で抱えこむ紗裕に無償に腹がたった。


もっと頼れよ・・・