泣き崩した顔と濡れてみすぼらしくなった自分を隠すように逃げた。


幸せそうな家族。


「はは・・吐き気がする」


私が欲しかった家族。

「リカ」ちゃん

あの子のママは
私のお母さん


お母さん。知ってる?

私があなたに捨てられてからの生活を


私を捨てて手に入れた新しい家族はとても楽しそうだった。


愛情は憎しみに
羨みは嫉妬に変わった。

そして、

また一人になった。