初恋ドロップ



さすがにこれは
俺でも痛い――。


頭の中が振動してまるで地震がおきた感覚に襲われた




クラスの連中は呑気に笑ってる

どうやら、あまりのオーバーアクションに寝言の内容など気にしてないらしい―



「何すんだよ?!」

そう言った俺を申し訳なさそうに見つめて謝る


俺は「ごめん」の一言が切なかった


誰かの言葉でこんなに俺の胸が締め付けられるなんて初めてだ


案の定、必死に訳の分からない言い訳を訴える


俺の反応が気に入らなかったのか

自分の言い訳のくだらなさに落ち込んだのか


軽いため息をついて窓の外を眺めだした