それは、ほんとに
無意識に発した言葉で、
しかしそれは、
本当にそう僕に
意識させたのだ。
「……」
真っ白な肌を
真っ赤に染めた彼女に
気づいた僕の頬が緩む。
「……鈴ちゃん?」
彼女の綺麗な髪を一掬い。
そっと触れれば
潤んだ瞳でこちらを見る。
あぁ、なんて
綺麗な瞳なんだろう。
其の瞳に
吸い込まれるかのように
みつめれば、そっと視線を
逸らされてしまう。
「……残念」
そう苦笑する僕に
「…嫌いなの」
そう呟く彼女。
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