あたしたちはダラダラと何時間もお喋りをした。


地元に帰ってきたばかりのヒロが眠いと言い出したため、あたしたちは先に帰ることにした。



『みんなと久々に会うの楽しいね〜』


『だな。』




『ねえ‥どこ行くの?』


あたしを家に送ってくれる予定だったのに、左に曲がるはずの道をヒロは右に曲がった。



ヒロはあたしの質問を無視して、CDに合わせて鼻歌とは思えない大音量で歌を歌っていた。


『ねえってば!!どこ行くの?』



2回連続で無視されて、あたしは諦めて煙草に火をつけた。