『久しぶり〜!!』


あたしは優実と朱美と。


ヒロは大介と賢治と。


それぞれの話に盛り上がっていた。



『さやか短大どう?』


『卒業出来ないっぽい!』


笑って言ったものの、留年はほぼ決定していた。


『嘘!?どうすんの?』


『留年してこっちから通いにしようかなあと思ってるよ。』


『ヒロ君も帰ってくるしね!』

『いいじゃん!地元帰ってきたら、さやかといっぱい遊べるし!』



ヒロは専門学校卒業後、4月から地元での就職が決まっていた。

東京でのあたしの家は、母親の持ち家だったから家賃は必要なかったから、東京に残ることも可能だったが、あたしはヒロと共に地元に帰ることを決めていた。


ヒロがいない日常は考えられなかったからだ。