だらーんと席についた。
…って言うより、伏せた。
「じゃあHR始めるでー」
始まったっぽいなぁ…、HR。
「おぉー、さすが栗林。
先生の目も気にせんと、いきなりダレとる」
………そりゃここまでなれば、何も気にしませんとも。
っていうか、何も気になりませんね。
“怒られんの嫌や”とか。
“成績に響く”とか。
もーそんなん、どーでもよくなりますわ……。
「あ、そーいや………、今日は珍しく翡翠も一緒におったな。
どーゆー風の吹き回しや?」
それはですねー。
かの有名なバカップルの好意からですよ。
ダテにバカップルやなかったんですよー、先生。
「朝、翡翠が花屋敷呼び出して中庭で告ってん!!」
━━━…ガバッ。
その言葉を聞いて、あたしは起き上がった。
俄然、眠気も吹っ飛ぶ。
「そーそー。
花屋敷は佐久間おるからフッたけどな」
「花屋敷が翡翠に友達なろ言うてん」
うわ━━━━━━━!!!!!!!!!!
コイツら、またKYなこと言いやがって!!
もうちょい空気読まれへんのか!!

