……………あたしらは気づかんかった。
シーンと静まり返った教室で。
入り口で堂々としゃべっとる4人が、どんなに目立ってたか。
そして………。
後ろに忍び寄る黒い影も……。
「…………お前ら、また随分と楽しそうにおしゃべりしとるなぁ?」
「そりゃ楽しいわー!!
なぁ? 栞」
「そうやんなー!!
何より今日はメンバーが増えていつもより賑やかやのに」
「そうやなぁ。
さぞかし楽しいやろなぁ…」
「うん、楽し……………………
あ゙ぁ゙━━━━━━━!!!!!!」
……振り返ると、そこには……………、
「ヴ………ウサ━━━━━!?」
「誰がウサや!!!!!
宇佐美先生と呼べ。
栗林、花屋敷、佐久間、翡翠。
お前ら今日、帰り職員室やで」
また職員室かいな………。
めんどくさいなぁ………。
「ってことは…、今日は昼寝し放題や!!」
「誰が昼寝してええ言うてん」
「栗林愛姫が決めましたー」
「勝手に決めんなアホ。
ほら、お前ら4人もさっさと席戻れ」
「…はーい……」
………なーんか、朝から肩の力抜けてもーたわ。
いつもに増して無気力。

