Ciel~蒼キ天使~


私の部屋を訪れるなんて珍しい。

「誰ですか?」

少し間があったが、相手から返事がきた。

「今日あなたの誕生日パーティーに招待された者です。」

声からしてまだ若い。多分どこかの国の王子だろう。だけど名前を名乗ってはいない。

「名前はなんとおっしゃるのですか?」


また、小さな沈黙。


「通してください、そしたら、お教えます。」

そういえば、私の侍女はどこに行ったのだろうか。

ああ、そうだ今日は誰もがパーティーに参加できるのだった。
まだ、帰ってないのか。


「いいですよ。」


自分でも無用心だと思うけど、しょうがなかった。