その時―――――――
「舞斗!♪」
女の子の声がした。
私は声のした方に振り向くと、そこには可愛い女の子がいた。
私より背が高くて、クリクリした大きなパッチリ目。
髪の毛は腰ぐらいあって、毛先が緩く巻いてある。
カスタードクリームみたいな金髪。
その髪が風にフワッとなびいている。
私と正反対と言っていい程、大人っぽくて柔らかい感じの雰囲気を漂わせてる。
もしかして舞斗、この人と日本に来たのかな?
私がそう思っていると、その女の子が舞斗の隣に立って、すぐさま私の方に視線を向けた。
「貴方が舞斗の双子の妹さん?」
と、女の子は首を傾げた。
「あっ、はい…北山舞歩です…。」
私はペコリとお辞儀をした。
「私は加藤沙衣、舞斗の同級生です。」
そう言って、ニコッと微笑んだ。
その時、チラッと舞斗を見ると、なんだか気に入らないような拗ねた顔をしていたのは…私の勘違いかな?

