「聞くよ、聞くよ、でどんな人?」 「え〜っと……。」 その時、学校の予鈴が鳴った。 「あっ、もう帰んなきゃ!」 春佳は鞄を持って、廊下に走り出した。 「あっ、ちょっと待ってよぉ!」 私も春佳に続いて鞄を持って、走り出した。 春佳はさっきの話し、忘れてくれたかな? でも、予鈴が鳴って良かった。 もし、鳴らなかったら、今頃どうなっていた事か……。 考えたくない……。 でも良かった。 予鈴が鳴った事に感謝。