『上がって行きなよ!!』
『今日は止めとく!!』
『やっと会えたからねー玲?』
とみんなが気を使ってくれたから今は二人でソファーに座ってテレビを見てる。
「玲。待ってくれてありがとう。」
「ううん。全然大丈夫だよ。」
「「…………」」
何か空気が重い。
「……玲。出掛けるぞ?」
奏汰に場所も言わずに車に乗り走らせた。
「どこ行くの?奏汰?」
「内緒。」
車の中ではこれきり沈黙……
暗くてとっても心地よい揺れ。
超眠たくなるんですけど……
眠たく……
ね、むたく……
………。
「……玲!!!」
「はい!!」
あたし寝てた……
やっちゃったな……
「着いた。」
あ……
ここ……
「前に来た丘だ……」

