3人の き も ち


えっくんがその小さな子の傍に寄り、何か話している。

お互いに頷くと、拳と拳を軽くぶつける。



「あの子が、知り合い?」

「分からない…。会ったことも無いから…。」

弥生に聞かれても、生返事しかできない。


そういえば、見せたい。とは言っていたけど、紹介する。
とは、…言われてないよね…。



わあっ!


歓声とどよめきに我に返ると、3ポイントを決められたらしい。


あの小さい子がチームメイト達にクシャクシャに撫でられて笑っている。


ドキ…。