「先輩こそ、どうなったんですか? 映樹は何も言わないし…。」

「え? ああー…。」

俺の質問に、そういえばそうだったって顔して苦笑する2人を見て、何だかおかしいことに気づく。

俺にその後は?って聞くってことは…。
高原さんとのことを知ってるってことで…。

でも、あの集まりは…。

……アレ?そういや当日も…。


「…何か、変ですね、色々と。」

ホラ、麻里もういいじゃん。

そう言って苦笑いする芹沢先輩に肘でつつかれ、面白そうに笑う中林先輩が、俺を見ながら肩をすくめる。


「気づいた? 私さ、付き合って1年経つ彼氏いるんだよね。ねー直希?」

そう言って芹沢先輩と2人で笑っている。

腕を組んで。


「……は、あ!?」

「実は 花村企画の、穂杉と早苗をくっつけよう!作戦なの。上手くいったねー。」

「君たち2人以外、皆が仕掛け人でさ。悪かったな、ダマすみたいで。」


…みたい、じゃあなくて、そうだろ。


ニコニコと話す2人に言葉もでない。


―――つまり、そういうことなのか。