新学期に伴い、外部受験という形で入った高校の学期内テストで。

頑張った結果として、一番を取り、話し掛けてくる人数がぐっと増えた。



「いつから宮越と知り合いだったの?」

「あ、父親同士が友人で。赤ん坊の時から親戚みたいな感じでずっと付き合いがあったんだ。」

そんな会話から始まり。

「なんか小学生の時、地域のバスケチームで一緒って聞いたけど。」

「えー、近所なのに居候してんの?」

「いや、チームは一緒だったけど地元も小学校も違うし。うちからだとココに通うのに遠すぎるから。
本当は中学からって話があったんだけど、高校は必ずココに通うからって条件で、地元の中学に行ってたんだ。」

「へえー。」



知り合いといえば、他クラスにいる映樹と、その映樹を介して知った高原さんくらいのものだから。
友達ができるのは純粋に嬉しかった。