3人の き も ち


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今朝は母親が体調を崩していたので、昼は購買でパンを買った。

一番人気のカレーパンが手に入り、ホクホクしながら映樹が教室へと歩いている時。

去年、同じクラスだった男子に呼び止められた。

「おー久しぶりー。」

「おお!カレーパンじゃん!」

そんな何気ない会話を交わして立ち去ろうとした映樹に、相手は、そーいやさ、と前置きして。


「ずいぶんと変わったよなぁー、もう全部がさぁー。」


と、意味のよく解らない話題を出してきた。


「俺はチラッと見ただけなんだけど、少し話したって奴が言うにはさ、口振りも大人っぽくて驚いたってよ。お前もだった?
あ、そうそう、いつ帰ってきてたんだ?」


穂杉の奴