3人の き も ち



「お前さ…いいの?」

「…なにが。」

「このまま高原にちゃんと告白しないで。」


圭吾に言われて、映樹は思わず言葉に詰まる。



好きだ。という気持ちは。
勢いと共に言ってしまったが、それだけ。

前に進むことも何も出来ない状態。


「お互いのために、きちんとしろよ。俺は良くないと思う。今の宙ぶらりんなのって。」

「きちんとって…。」



それは、いわゆる、告白の事を指していて。付き合ってくれるか否か、2人で話せってことだよな。



「…そんなのは、」

「イイ加減、覚悟しろよ。穂杉とくっ付けたのはお前だろ?」