早苗が、どうあれ落ち込んでいる。
良心がチクリとした。
「…自分と、……付き合ってるって思われたら、困るでしょ?って言われた。
……で、…俺、の好きな…奴は……お前だ…って。」
観念して映樹が白状する。
「好きって言ったの!?」
見事に弥生と圭吾がハモった。
「……成り行きというか…腹立って…。」
「うーわー。…勢いってあるんだなー、お前でも。」
「…。」
「とうとう、と言うか…やっと、と言うか…。」
そう言って弥生が大きく息を吐く。
「やっとなぁー! あーでも、そっかぁ、考えちゃうかー。」
吐く息の勢いと共に圭吾が言い、映樹を置いて2人で話し出す。
なんだか、言わされた恥ずかしさと、不満で、机に頬杖をついて映樹はそっぽを向く。
