3人の き も ち



早苗が、どうあれ落ち込んでいる。

良心がチクリとした。



「…自分と、……付き合ってるって思われたら、困るでしょ?って言われた。
……で、…俺、の好きな…奴は……お前だ…って。」


観念して映樹が白状する。


「好きって言ったの!?」


見事に弥生と圭吾がハモった。


「……成り行きというか…腹立って…。」

「うーわー。…勢いってあるんだなー、お前でも。」

「…。」

「とうとう、と言うか…やっと、と言うか…。」

そう言って弥生が大きく息を吐く。

「やっとなぁー! あーでも、そっかぁ、考えちゃうかー。」

吐く息の勢いと共に圭吾が言い、映樹を置いて2人で話し出す。


なんだか、言わされた恥ずかしさと、不満で、机に頬杖をついて映樹はそっぽを向く。