半袖から長袖の季節に変わり、さらにカーディガンやセーター等を1枚、上に羽織らなければ過ごせない時期へと進んだ。
あれから、早苗と昼食を共にするのは週一と決めている。
「ハイ。」
昼休みに入ると同時にやってきた亜矢子は、何やらリボンのついた袋包みを映樹に手渡してくる。
「なに…コレ。」
「来週お誕生日でしょ?早いけどプレゼントー。」
カラリと明るく笑う。
そう言われれば、と映樹は思う。今月に入ってから、これが初めてかもしれない。
去年はあんなに、
「今まで、たーくさん貰ってたのに、急に誰からも貰えなかったら、カワイソーでしょ?」
そう言われて、何とも言えない表情になるのが、自分でも分かった。
