結果は 98-53
我が校の圧勝で終わった。
まぁ、ベストメンバー抜きでも強いから、当然の結果ではあるけれど。
……彼、凄かったなぁ…。
「じゃあ、私はあっちに合流するから。…何か伝言、ある?」
中林先輩が笑顔を向ける。
「あっ、キャプテンにお疲れ様でしたぁー、かっこいいから惚れちゃうぞーって、早苗が言ってたってお願いします!」
「弥生!」
真っ赤になった私に苦笑して、先輩はバスケ部の方に行ってしまった。
「もうっ 何言ってるのよ!私とえっく…、み、宮越君は違うってば!」
ハイハイ、幼なじみなんでしょ。
なんて、ちっとも信じていないって顔する弥生にもう、反論する気も無い。
…それより、チラッと後ろを振り返ったけど、彼の姿は 見えなかった。
