次の日



僕はいつもの僕では考えられないくらい早く、学校に来ていた。

なにせ、学校が始まる一時間も前。

よく学校開いてるよな。

自分で来ててそういうのもどうかと思うけど…



ガラガラ


えっ…
僕なみに早く来る奴とかいるんだ。


開いたドアの方を見てみると


「……神野…」

唸るように、恨むように囁くその声は本当に僕が嫌いだということを物語っているようだ。

「上杉」


「くそっ!!朝から胸糞わりぃ」


「悪いけどそのまま返すよ」



「チッ、何でココに来てるんだよ?!お前だってわかってんだろ?












もうここに居場所がないって!?」






ヒステリックに叫ぶこいつの姿はまさに滑稽。


「はっ、いいよな。そうやって何の努力もしないで平気でいられるやつは!」

「むかつくならなんか言ってみろよ?!」


何かがキレたようにまくし立ててしゃべる。



ウザい、ウザい、ウザい、ウザい、ウザい、ウザい、ウザい、ウザい、ウザい



「はっ良かっただろ?僕がいなくなって?」