美湖 夜空を見上げてごらん?【月】

私も出て行こうとして立ち上がろうとした瞬間、腕に重い痛みがかかった。

「美湖・・・・・痛むのか?」

マドカがそう言ってくれたけど、私は隠し通すことにした。

「ううん。大丈夫。」




「南波・・・・・・大丈夫?」

私は何とか腕を抱えて南波のいる河原まで向かった。

「・・・・・・・ひどいよ・・・・・・なんで私より水無月のほうをかばうの?ハヤト・・・・・・・・・・・・・。」

ああ・・・・なんだかわかるな。

「みーなみっ!!いつもの南波みたいに笑っていればいいじゃん!!そしたらみんな、ああ良かった。南波が笑ってくれて。って、思うよ。」

おおーときどきはいいこと言うじゃないの。愛美。

「ううん。もういいの。私・・・・・・・・ハヤトと別れる。」

一瞬その場が凍りついた。

「・・・・・ん・・・・・・もお!!何冗談いっちゃてんの!?あんたハヤトクンにべたぼれだったジャン!!まだ付き合あって、2週間も経ってないよ!?」