美湖 夜空を見上げてごらん?【月】

『美湖、きょう退院するんだってな。みんなで迎えにくっから』

12月の寒い朝。あの出来事があってから4日が過ぎようとしている。

今の青空はなんとも真っ青で、私の退院日和だ。

「美湖、お母さん先に帰っても大丈夫?やっぱり美湖の彼氏さんにもあっておきたいし。
 だめ?」

お母さんは私の彼氏がいることを知っている。

「んもぉー!!恥ずかしいじゃん!!それにお母さん絶対惚れちゃうんだよ。かっこいいもん。」

 私は初めてマドカのことをかっこいいと言えた。

 今まではずっと素直になれなかったから、こう言えてなんかひとつ成長したのかもしれない。

「ええー・・・・そんなこと言われるともっと会いたくなっちゃうよ。」

「もーお母さんってばまだまだ高校生の心持ってるんだから。いい加減捨てようよ。」

「何よぉーお母さんだってまだまだ高校生の気分なんだもん。いいじゃない?美湖みたいにはかわいくはなかったけどさ。これでも結構昔はもてたのよ。」

ホントに・・・・高校生なんて20年以上も前のくせに。