お母さんが病室から出ていく。

どうか・・・

どうか・・・

結果が・・・

結果がいい方向に向いていますように。



何時間ぐらい待っただろうか。

携帯を握りしめながら窓の外を見ていた私の手は、汗ばんで、真っ赤にあとが付いていた。

お願いだから・・・

そう思った。

久しぶりに神様に祈った。

神様・・・

本当にいるんですか?

あなたは、人を苦しめるのがお好きなようですが、気に入った人間には、幸福ばかり呼んでいる。