そっと手を伸ばして、

肩をトントンとたたく。

起きない!!

ゆさぶっても起きない。

どんだけ寝てるんだ!?

「ったく、お前起きろよ!!授業中だぞ」

俺が言った。

「っん?ふぁふぃ?(何?)」

うわ、やっと起きた。

超バカ顔じゃん。

ムッチャおもしろい。

「クククッ、変な顔!!!(笑)」

思わず笑ってしまった。

「なっ!!!ヒドイ・・・。

 サイテー!!!!」

起こしてやったのにキレられた。

「・・・とう」

亜希がぼそっとつぶやいた。

とう???

なんだそれ?

「は??」

俺は聞き返した。

すると真っ赤になって、

「だから、起こしてくれて

 ありがとうって言ってるの!!」